温泉のはしごです

今日も連泊です。

朝６時に出発して十勝岳温泉に向かいます。早朝の富良野はうっすら朝もやがかかっていて、田園とその先に広がる十勝の山々の風景が幻想的・・・というか、上手く表現できませんが、とにかくいつもよりさらによく見えます。やはり朝は気持ちがいいなあ。
麓の上富良野町からは約20kmひたすら登り。いくら荷物を積んでいないといってもさすがにきついです。特に最後の2�qは激坂。勾配が14％と印された道路標識はなかなか見ることはできませんよ。
8時半に目的の「十勝岳温泉凌雲閣」に到着。早速露天風呂へ。目の前に十勝岳が見えてとても気持ちいいです。山ではすでにちらほら紅葉が始まっています。さすが北海道で一番高いところにある露天風呂です。
旅館の外からは上富良野の町が一望できます。

その後はすぐ近くの吹上温泉へ。温泉のはしごです。吹上温泉は「北の国から」で宮沢りえさんが入ったことで有名なのですが、前述したようにこのドラマを見たことの無い私にはその価値はわかりません。一体どんな事情でこんな山の上の温泉までわざわざ入りにきたのですか？
温泉自体は自然の中のこれぞ露天といった感じの温泉で実に素朴で気持ちがいいです。マイナスイオンがあふれています。一緒に入ってた地元の方々はちとキャラが強すぎますが面白い方々です。
しかし、自然あふれる無料温泉にはありがちなのですが、とにかく湯が熱い！最初は足もつけられませんでした。地元の方々が普通に入っているのが不思議です(でも熱いのは熱いそうです)。せっかくなので我慢して入りました。慣れればなんとか大丈夫です。でも、奥のほうは熱すぎて最後まで近づけませんでした。

吹上をあとにして、美瑛方面に下り始めると視界がスパーっと開けて、眼下に美瑛の緑の丘が広がりました。絶景です。ちょっと自転車を止めて景色を楽しみました。

その後はガンガン下ります。道沿いに広がる木々(白樺かな？)がきれいで、景観良いです。途中、見つけた湧き水を汲んだりしつつ(何か、みんな大量に汲んで帰ってました。うまいです。)下りきると美瑛の街です。

今日は国道を挟んで東側を中心に美瑛散策です。駅横の観光案内所で地図を手をいれ、早速出発しました。しかし、この地図が何だかわかりづらく、またこの辺は道が曲がりくねっているので、やたらと迷いました。
まず新栄の丘から景色を楽しんだ後、クリスマスツリーの木を目指して走ったのですがまた、同じ場所に戻ってきてしまいました。疲れただけ。新栄の岡のお店の方に道を尋ねたところ、その木はそこから見えていました。
再び道を聞いて走り出すのですが、丘陵地帯ですので視界は遮られ、また道もくねくねと曲がっているのであっという間に方向感覚を失います。そのうち「絶対この道間違ってるよな」と思いながらあぜ道を登っていくと、丘の上の畑のところで写真を撮っている方がいたのでその方に道を尋ね、ようやくたどり着きました。
道を尋ねた方の話だと、「今の時期はクリスマスツリーの木を見ても面白くないよ」ということでした。雪で覆われた時期が一番だとか。
しかし、実際見てみると、なだらかな丘陵地帯の畑のなかに、ぽつんと一本だけ立っているその木は十分魅力的でした。私は美瑛のどの木よりもこの「クリスマスツリーの木」が好きです。なによりも誰もいないのがいいです。

その後も散々道に迷いつつ散策。途中いよいよわからなくなって民家に道を尋ねに行ったりもしました。民家のインターフォンを押して道を聞くのは初めてでちょっと緊張しましたが、親切に教えていただきました。いい人ばかりだ。

つかれはてて、途中で「茶屋のカーブ」という喫茶店で名前は忘れましたがソフトクリームにエスプレッソをかけたものをいただきました。初めての味でしたが美味かったです。この喫茶店で道に迷いまくった話をするとお店の人が一枚の地図を下さいました。美瑛の様々なお店の方々が協力して作った地図だそうで、目印が細かく描いてあってとてもわかりやすいです。最初からこれがあればなあ。

しかし、やたらと時間を使ったおかげで夕暮れ時の綺麗な丘を見ることができました。いろいろありましたが、今日はこれでよしです。

で、キャンプ場に帰りついたのが19時それから、風呂に飯にとバタバタでした。
21時ごろ。学生と思しき一行が、キャンプ所にやってきて、テントを立て、それからバーベキューを始めました。もう皆寝てるのになぁ、とか思っていると、旅人キャンプ客に思いっきり怒られていました。その方は大変やさしく親切な方なのですが・・・マナーを守らない人には厳しいです。みなさんマナーは守りましょう。

あすは美瑛散策第2弾、そして旭川に向かいます。