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第22日目

7月27日(火) 晴れ
香川県さぬき市 〜 香川県三豊郡大野原町
100.46km
走行時間 6時間40分58秒  平均速度 15.0km  総走行距離 2740.17km

1368段もの長い石段

昨夜は売店で売っていたカップ焼きそばしか食べてないせいか、布団で寝たわりに体が重い。というか3日続けて走行距離が170km前後というのがやりすぎ。

6時に出発。朝食はローソンで済ませる。ひとまずは四国最北端の大崎ノ鼻を目指します。足が重くスピードは出ないが昼前には着きました。特に何もないです。展望広場に行こうと思い、山の階段を登り始めたが、途中から草がおおい茂り、前に進めなくなる。まったく整備されていません。舗装路がちゃんとあるから皆そっちから行くのかな。

中間ぐらいのところにも展望台があったのでそこで写真を撮ってそれで良しとしました。ここからは瀬戸大橋が見えます。

再び出発し、とある交差点に差し掛かったときのこと。
信号で止まっていたのですが、反対側の信号が青になったので、先にそっちに渡ってしまおうとして、くるっと方向転換をしたのですが、フル装備のチャリは思った以上に小回りが利かず、足もビンディングで固定していたため、そのままゴスっっと膝から倒れてしまいました。
「痛っっ!」
それはもう痛いです。全重量を膝で受けてしまいました。大丈夫か?とりあえず血をタオルでふき取って、恐る恐る漕ぎでしてみました。少々痛いもののちゃんと動きました。ホッと一息。結構丈夫なものだなあ。とはいえ血が止まらないのでお店でポケットティッシュを買い(今までもってなかったのが不思議)、傷口をふき取り、傷薬を振り掛ける。まあ、とりあえずはこれで大丈夫だろう。連日走り回って疲れている体の免疫力がどの程度かはわからないが、まあ、大丈夫でしょう。

気を取り直して次は、吉野に向かいます。「うどんうどん〜」。吉野到着。何軒かお店がありますがどこがいいのかさっぱりわかりません。とりあえず、おっきな店に入ってみる。うっ、観光客とかで一杯だ。醤油うどんを食べてみる。大根をすりおろして食べるものだ。元を取るためにもこれでもかってぐらい大根をおろした。味は・・・うーん、いまいち。なんだか不完全燃焼で店を出る。・・・・・考えている・・・・・・・・・よーし、もう一軒行っとくか!というわけで次はちょっと古めの昔からやっていそうなお店に入ってみた。ここは、うまかったです。「うん、これがうどんだ!」。満足満足。食べすぎのような気もしますが摂取エネルギーよりも消費エネルギーのほうが多いのでまったく問題ないです(金銭的には問題ですが)。今回食べたのはつけ麺だったので明日機会があれば普通のもたべてみようかな。

怪我した膝の調子もよく、お次は金刀比羅宮にやってきました。「こんぴらさん」の名で親しまれているところです。ここで有名なのはなんといっても1368段もの長い石段。私は当然、上まで登る気です。自転車は下のお店に預けます。バイクは預かり賃を取るが、チャリはお土産を何か一つ買えば良いとのこと。どうせ実家用に何か買うつもりだったのでちょうど良かったです。

そしていざ出発。石段の両脇にはしっかりとお土産やなどが立ち並び、いかにも参道といった感じです。

土産物屋の並びを抜けてもうひと頑張りすると本宮のお社にたどり着きました。ここまでが765段。ここからも街が一望できてなかなかの景色です。本宮でおまいりを済ませた後、大概の人はここで引き返すのですが私は上を目指します。せっかく来たのだから最後まで登らなければねえ。時間もあることですし。時々、バスの時間に追われる観光客がかわいそうに思えてきます。でも、観光地のうんちくを知るにはあっちのほうが良いんですよね。たまに、観光バスの一行の後ろにこっそり付いて行くと、「へえ〜」とか思ったりもします。どっちを選ぶかですね。

話が少し横道にそれましたが、そんなこんなで、ここから上は人がほとんどいないのです。ほとんど自分の世界です。騒がしい場所を離れてひっそりとした雰囲気を楽しむ・・・古びた石段、そこに落ちる木漏れ日・・・いいものです。

で、頂上へ、1368段目の景色はなかなかのものです。頂上には小さな社があるだけです。しかし、ここにも神社の方が常駐されていました。大変だなあ。

長い石段を登るのは少々きつかったが地道に登ればなんとかなるものです。後は下るだけです。ごくたまに人とすれ違いますが、そういう人とは挨拶を交わします。そこにはなんだかわからない仲間意識のようなものがあります。
「あと、どれくらいですかねえ?」
「うーん、もうちょっとありますねえ」
何故か得意げな私、下る人の特権でしょうか?

下に着いたのは15時45分ぐらい。チャリを預けたお店でさぬきうどんをお土産に買って出発。すぐに公衆電話を見つけキャンプ場に電話する(携帯は高くつくのでなるべく使わないようにしています)。17時までに来てくださいとのこと。着けるかどうか微妙だなあ。でも、行くことにしました。今日最後の頑張り、しかしこんなときに限って上り坂。が、不思議と足は軽い。神社に行くといつもこうだ。神社が好きだからなのか、歩くことが何か良い効果をもたらすのかよく分かりませんが、とにかく軽くなるのです。で、登りきるとその後は下るだけで楽なものでした。そして、ぎりぎり17時ちょうどにキャンプ場「大野原町萩の丘公園」に到着。危ない危ない。

ここのキャンプ場はよく手入れがされていて、また、管理している方々もいい人たちで気持ちが良いです。子供用のプールの施設にシャワーがあって、そこをタダで、使わせてくれました。ありがたいです。

テントサイトのあたりでのんびりしている地元の方が居たのでしばらく話した後、スーパーの場所を聞いて買い物へ、その後は自炊したり洗濯したりしながらのんびり過ごした。しかし、できれば16時位には着きたかったなあ。だって、もう22時だし(就寝時間)・・・もうちょっとのんびりしたいのです。

明日はしまなみまで行こうかな?

立ちごけして擦りむいた左ひざが痛い・・・。

*立ちごけ・・・ビンディングペダルの時に起こる現象。停車する時など低速になった時に何故かペダルから足が外れず、バランスを崩しバタリと倒れてしまうことを言う。多くの人はペダルに固定するタイプの靴が存在することを知らないので、立ちごけの現場を目撃すると、「なにやってんだ、あいつ?」というちょっと冷ややかな視線をなげかけます。というわけで立ちごけしてしまった時は何事もなかったかのように起き上がり、そして、光よりも速くその場を立ち去るのです。

大崎ノ鼻
四国本土最北端です。写真には写っていませんが、左手に瀬戸大橋が見えます。
金刀比羅宮本宮より
765段目からの景色です。ここからでもなかなかの眺めです。

奥社へ
本宮からさらに上へと続く石段。ひと気もなくひっそりとした雰囲気を楽しめます。
本宮へ
石段の先に見えているのが本宮です。ここの辺りまでは観光客が多いですよ。
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